#9 園芸論 瑕瑾さん / 短編9期

好きなんですよ。ええ。
で、とりあえずまゆつばらしいんだけど、本当でもいいですよ。ていう感じ。
予選感想票がみんなして眉唾だ大嘘だってゆってるのがちょっとおもしろい。
なんだなんだ(笑)。もちろん、本編がおもしろいからなんでしょうけど
だからっておもしろいからここ書いてるってのとはまたちょっとちがうのかもしれない。
よた話として、あんまりとってもすてきなんで、
普段の発言まで魅力的に見えてきてしまうあたりが、ああやっちゃったと思って…(失礼)
少し優しげな語り口で、田舎のじいちゃんみたいなんだよなあ。
こんな話いつまでも聞いてたいし、延々しててほしい。
氏の作品では他に「公立キッズ」「カアル」「」あたりが好き。
というか、ほかはよくわからない。ほったかしっぱなしにしているので、読んでみようかなあ。

 

#19 耳を噛まれる 海坂他人さん / 短編15期

この作品を初めて読んだのが、帰りが遅くなって、もうすっかり明かりの少ない三好の夜道を
ふらふら自転車漕ぎながらだったりした(携帯)というのは、始めに書いておきますけど。
上段の、すべてが夜の中にしっかり浸かっていて、夜中に明かりを落とした後や、
急に目が覚めたとき、頭の中身は確かにこういうふうに動くんですよね。
この作品で静かに語られていることが、私にはほとんど翻訳の必要がなくて、
なるほど、そういうことを考えられたのですかとまったく素直に、ちょうど夜中の頭の回り方で
するする読み込んでしまい、それ以上にもそれ以下にもなりようがなくなったような。
位置の近い感じ。あと、年齢についての語り方、すばらしいと思います。
中里さんとは、是非お話をしてみたかった。
この作品が、それに触れていることで、作品について書きにくかったのかも(票につながるよね)
とも思うんですけども、人が亡くなられることについて、私たちはとても様々なことを考えるし、
そこからのつながりで、年齢のこと、お祖父さんのことまで雰囲気を渡してゆくような、
すごく自然な満ちた話題であったような気がするんです。はい。私はとても好きな作品です。
盂蘭盆」うまいなあと思う。読後感がほんとの雨上がり。
人の声にその本性が顕れることについて」オチのある随筆っていいなあ。さすがです。
脱皮」毎度言うところのにやにや系。面白かった。ああ、私はとても淑女などとは。

 

#20 リップクリーム 川島ケイさん / 短編19期

好きですね。いいなあ。川島さんがいないと和みにくいので(24期、とてもそう感じた)、
是非出し続けてほしいです。と、エールを送ってみる(エールになるかな)
しかもなんか、私30ちょいの未婚女性と同居してますが(母方の叔母にあたります)、
そういう気配、あるなあ。あります。ちょっとかわいらしいというか、急にこう、書かれたとおり、
中学生みたいなことを言い出したげな雰囲気出しちゃったりするのね。
『「かーー」』が最高です。しかもこれ、母方のおばあちゃん、言います(笑)わーおもしろいよう!
川島さんの作品を読むとき、1作品に1ヶ所か2ヶ所必ず引っかかってしまう部分があります。
「ヒリリ」、というか、そこで唇をなめてしまうというのに、あれ、と思ったりもして。
唇を結ぶことはするかもしれないけど。リップいらないって言っといて舐めらんないかなあ。
とりあえずまったく自然な母ちゃんが素敵。というより、雰囲気自体が素敵。
急に、ほんの不意に、川島さんの書かれるような世界の作品を読みたくなるときがあります。
ちゃろ坊」ちゃろ坊が好きなのです。かわいいよう。わーんかわいいよう。
赤い小さなマール」しずかでやわらかくてあたたかくてやさしい。
坊主」これもある種にやにやなのかな。ほんと川島さんの作品の人たちはいとおしいなあ。

 

#24 春風、それも歌か るるるぶ☆どっぐちゃん / 短編20期

これがさ、もうはなからしまいまでギュウギュウ心臓を掴むので、
どうしようかと思って、ここにこんな文書いちゃうことにしたんですけど。
赤が死ぬほど美しい。それが『悲しい』。
というように、勝手に頭の中をざらっと一混ぜされた感じ。
まったくどうしたことなんでしょうか。
いろんな期の感想で、るるるぶさんに対して「どうしてこんな文が書けるのか」ってのが
書かれてますけど、これに関しては同じ言葉を口走りたいです。
あまり「どうして?」とは思ってないんだけど。
すごいから、なんとなくいんねんつけたいわけですよ。
いんねんついでに言うけれど、花を抱えてをすごいとは私あまり思わなくて、
それってなんとなく、氷よりも水のほうがすてきと私は思うのと、似ていると思う。
このかたの作品はまだ全部読んでいません。「ソング」はとても好き。
これも花と抱えてと同じように、まとまったほうの作品だと思うんだけども、
この匂うような文章のオーラっていうかなあ、それが甘い(砂糖のね)んだよね。
糖の焦げた匂いがする。それがすてきだと思うのです。